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「東京バンドワゴン」シリーズ「鎌倉香房メモリーズ」等

「東京バンドワゴン」(小路幸也)
テレビドラマ化もされた「小路幸也」さんの作品で僕はドラマ版を観賞していません
が物語は故人である堀田サチを語り手として堀田家内外に起こる様々な事件を
解決していく笑いあり涙ありのホームドラマのような小説です。

とにかく登場人物が多いのですがそれぞれが春夏秋冬1年間の出来事の中で
しっかりと描かれていてそれぞれの関係性や会話上でのやり取り等は飽きない
面白さですし、ちゃんと年齢を重ねながらその時々の事件、問題、悩みに向かって
前向きに描かれているので毎度優しい読後感が得られます。

作品としては既に10巻以上出ていてその面白さは維持しているのは凄いの一言
ですがエピソード毎の解決は物語の主軸である堀田家によってされる流れのため
最近は少しご都合主義的な部分を感じてしまうのは仕方がないことかもしれません。

ただ先述の通り登場人物がちゃんと年を取り、その時々の感情の流れが積み重
なっているのでもうしばらくは楽しませてくれそうな作品です。


「鎌倉香房メモリーズ」(阿部暁子)
ネット上で面白そうな作品を探していたら興味があり実際に読んでみたら面白かった
というミステリー作品です、ミステリー作品と言っても「氷菓」のような所謂「日常の謎」
に分類されるのではないかなと思う作品です。

物語としては人の心の動きを香りとして感じる力を持つ主人公の香乃とその能力の
理解者である雪弥を中心に周囲に起こった事件を解決していく流れです。

3巻まで読みまして4巻まで出ていて5巻が最終巻という事で続きが待ち遠しい作品
です。物語の当初から香乃と雪弥が互いに思い合っている印象なのでそういう部分も
安心して読めるのは非常に良いです(苦笑)

出てくる登場人物は主人公含め中々重い過去を背負っている部分はあるのですが
解決後、乗り越えて前向きに進んでいくので「東京バンドワゴン」シリーズ同様読後感
は爽やかです。

まだ未読である4巻では大きなヤマを迎えそうですが最終5巻で上手く完結してくれそ
うなので楽しみです。


「重松清」作品を読む
作品としては有名どころである「ビタミンF」「流星ワゴン」「その日のまえに」等は読みま
して「その日のまえに」が一番好きです。読みやすい文体でありながら内容も登場人物
もかなりリアリティがあり、何てことのない自分の周囲でいつも見かけるような普通の
人間に焦点を当てていて、個人的に読み進めると結構緊張します。

他の作品も面白い作品はチラホラ見かけますが今までで読んできた作品を思うと何と
なく自分自身を見透かされそうな気がしてなかなか手が出ないでいます(苦笑)


「森沢明夫」作品を読む
「津軽百年食堂」「青森ドロップキッカーズ」「ライアの祈り」等大体の作品は読みました
がどの作品にも共通して言えるのは世界観が優しい事でしょうか。それ以外でも作者
である森沢明夫さんが実際に取材をして書いている作品も多く、向き合って丁寧に
取材してリスペクトした上で作品に落とし込んでいるなという感じがして良作が多いです。

ただ一点残念なのは1冊で完結するのは良いのですが良い味出している主人公以外
の登場人物があっさり描かれている部分を感じてしまい、このキャラクターのエピソード
や、やり取りをもっと読みたいなぁと思ってしまいました。

代表作である「青森三部作」のように作品ごとに関わりのある登場人物がひょっこり
出てくるようなシリーズ作品を読みたいと思える作家さんです。





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ジャンル : 小説・文学

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シンゴ

Author:シンゴ
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